『良好なコントロールを長く維持し、糖尿病に特有な合併症や余病を防ぐ。』ということです。そのためには、あなた自身が日常生活の中で糖尿病を管理しなくてはいけません。あなたに今後実践してほしいことをこれからお話しします。
【1.体重測定】
標準体重を維持することが重要です。自分の標準体重を知り、その体重を維持する。もしくはその体重に近づけるようにしましよう。体重測定は週に1回は行い、自分の体重が今どのくらいなのか把握するようにしましょう。
【2.血圧測定】
糖尿病の患者さんは血圧が高くなりやすく、高血圧になると動脈硬化が進みやすいことが分かっています。
最近は家庭でも簡単に血圧が測れるようになりましたから、自分の血圧がどのくらいなのか知っておくのは良いことです。
血圧の目標は135/85mmHgです。
【3.血糖自己測定】
今は指先で痛みも少なく簡単に血糖値を測ることが出来るようになりました。インスリンを打っている方は保険の適応で毎日の測定ができますから、実施をお勧めします。血糖値を自分で知ることは低血糖発作の予防にもなります。
【4.体調を崩したらどうする?】
例えば、・下痢・吐き気・嘔吐のため食事が取れない。・発熱している。・精神的なストレスでだるい、眠れない。このようなことがあると血糖値は必ず乱れます。
体調不良の際には、むしろ血糖値が上昇していることが多く、食べないからと言って薬を飲まなかったり、インスリンを注射しなかったりすると高血糖昏睡を起こすこともあります。一方で食事摂取量の極端な低下で低血糖発作を起こす場合もあり、早めに受診して医師の診察を受けることが大切です。
【5.外来受診】
糖尿病は症状のない病気です。
症状が出たときには血糖値が非常に高い状態だったり、合併症が進んでいたりします。
そのため、定期的に外来へ通院して検査を受けることが大切です。
半年に一回は合併症の進み具合をチェックする意味で心電図などのメディカルチェックを受けるようにもしましょう。
【6.歯の健康管理】
糖尿病があると、虫歯・歯肉炎・歯槽膿漏を起こしやすく、症状も早く進みます。
また治療にも長い時間がかかることがあります。
毎日歯磨きをして、歯の点倹をしましょう。
また歯石も定期的に取りましょう。
【7.足の健康管理】
糖尿病の方は足にトラブルを起こしやすいため、毎日の観察と手入れが必要です。特に気を付けなくてはいけないのは次のような症状がある方です。
・両方の手先や足先がジンジンしびれる。
・両方の手先や足先がぴりぴりと痛む。
・よく足がつる。(こむら返りになる)
・砂利の上を歩いている感じがする。
こういった症状は糖尿病の神経障害に特有の症状ですから、心当たりがある方は医師にご相談下さい。<観察と手入れの方法>・毎日入浴し、足を良く洗う。皮膚がふやけるほどの長湯はしない。・洗った後は水分をしっかりとふき取る。水虫・傷などのトラブルがあるときは乾燥させた後、薬を塗るようにする。・靴下は怪我防止のため必ずはく。素材は木綿のもので傷が出来たときにすぐに気が付くように白い靴下が良い。・汗をかいたり、雨でぬれたりしたらすぐに靴下をはきかえること。しめったままでいると水虫などの皮膚のトラブルにつながります。・足に優しい靴を選ぶ。ポイントはつま先の余裕、かかとの低いもの、運動靴タイブが良い。新しい靴は少しずつはきならすようにして靴を履くまえには中に小石などがないかチェックする。・爪はなるべくヤスリで削るようにし、深爪に注意する。・硬い場合は、無理に切ろうとせずに医師に相談する。・火傷に注意する。入浴時の温度確認、こたつや電子カーペットや電気あんかの使用も低温火傷の原因になるので注意する。夏に裸足で砂浜を歩いたりするのもやめること。
【8.旅行】
旅行は多くの人にとってストレス解消であり、楽しい出来事です。
そこで旅行中に体調を崩してせっかくの旅行を台無しにしないためにもゆとりをもった計画を立てて下さい。
薬は予備も持参するようにし、海外へ行く場合は医師に相談し注射や内服の時間を決めましよう。
健康保険証、糖尿病手帳を持参し、海外へ行く場合は外国語の糖尿病患者カードもあります。
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