きくち内科クリニック 糖尿病について

きくち内科クリニック 生活習慣病について 健康維持のために 

生活習慣病の予防と治療   (1)ある50代の男性のお話  

 脳出血

■ ある50代の男性のお話 ■

「健診を受けて異常があることがわかっていながら、早く治療しておけば良かった。」と今は後悔する日々。
彼は会社の健康診断で10年以上前から、高血圧・糖尿病・高脂血症を指摘されていましたが、症状がない為、放置していました。

ある朝、激しい頭痛と手足の麻痺があり、病院へ。そして頭部のCT写真では左の写真の様に脳出血が認められました。命はなんとか取り留めましたが、動かなくなった手足は二度と元には戻りませんでした。

最近、この男性の様な患者さんが増えています。せっかくの健康診断がまったく無意味になっているわけです。

 

生活習慣病の予防と治療   (2)動脈硬化とその要因  

 動脈硬化とその要因

■ 恐ろしい病気を引き起こす動脈硬化 ■

近年の日本人の死亡原因を見ると、『心臓病』『脳卒中』を合わせた死亡率はがんに匹敵し、約三分の一を占めています。
この心臓病、脳卒中は『動脈硬化』が原因で起こる病気です。動脈硬化を進行させる因子を危険因子と呼びますが、危険因子にはどうしても避けられない因子『不変因子』と修正が可能な因子『可変因子』があります。


■ 可変因子は生活習慣によって変化! ■

可変因子はライフスタイルと密接に関連しており、個人の努力によりコントロールが可能です。
したがって動脈硬化の進展を抑制することは十分に可能なのです。
最近の研究により、動脈硬化の最大の危険因子は高血圧、糖尿病、高脂血症であることが知られています。これらの病気は『食べ過ぎ』『運動不足』などの悪い生活習慣が続くと発病し、症状もないまま悪化します。
そして次第に動脈硬化を進展させ、約2~4倍の確率で心臓病、脳卒中を起こしやすくなります。

 

動脈硬化を引き起こす二つの危険因子=不変因子と可変因子

動脈硬化を引き起こす二つの危険因子=不変因子と可変因子

 

生活習慣病の予防と治療   (3)健康維持のための生活習慣  

 健康のための七つの習慣

■高血圧・糖尿病・高脂血症は生活習慣病■

従来「成人病」と呼ばれていた高血圧、糖尿病は最近では生活習慣病と呼ばれるようになりました。これは日頃の生活習慣と深くかかわっていることや、近年は大人だけではなく子供にも増加してきたためです。
現在、日本では少なくとも高血圧3,300万人、糖尿病1,300万人、高脂血症1,000万人の患者がいると推測されています。これらの病気を3大生活習慣病と言います。


■なぜ増え続ける生活習慣病?■

人間は原始時代には常に飢餓状態にあり、時に大きな獲物が採れると、十分な食事をとることができました。原始人はそんな環境を生き抜くためにある種の節約遺伝子を発展させ、飢餓状態でも十分な脂肪合成ができるような体を長い間かけて作り上げてきました。
しかし、現代社会では常に十分な食事があるために、原始時代から培われてきた節約遺伝子がかえってあだとなり、脂肪合成が過剰になり、肥満、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなってしまいました。


■生活習慣病を防ぐには?■

まずは自らの生活習慣を見直すことが最も大切です。45歳時点で、左記の7つの健康習慣のうち6項目以上が守られていたら、平均余命は33年あります。しかし3項目では平均余命は21年になるというデータがあります。
生活習慣病を発症する前に自らの生活習慣を見直すことが最も重要ですが、健診で初期の生活習慣病が指摘されてからでも、十分に間に合います。したがって、せっかく受けている健診を無駄にせず、他人事ではなく、自分の問題だととらえて、健康的な生活習慣をとりもどしましょう。